太古から人間は、香りをもつさまざまな植物を生活に利用してきました。古代から宗教や 媚薬などに香油を用い、ローマ時代には既に抽出した成分を「薬」として人体に使う研究が進んでいました。さらに時代が進み、20世紀には精油がもたらす体 や心への効能が広く知られるようになり、「アロマテラピー」という言葉も生まれました。
「フ ランキンセンス」または「乳香」と呼ばれる精油は、カンラン科の樹木から採れる乳白色の樹脂で、鼻腔がスッとする爽やかな森の香りが特徴です。初めてこの 名前を聞く方も多いかもしれませんが、実は人間の歴史の中でもっとも古くから利用されている伝統的なアロマの一つなのです。
昔のフランス語でフランキンセンスは「ほんとうの香り」という意味で、有名なエピソードでは、イエス・キリストが誕生した時、訪れた賢人が捧げた と言い伝えられています。古代エジプトではフェイスパックの材料やミイラの防腐剤に用いられたといわれます。おそらく、フランキンセンスのもつ薬効が経験的 に知られていたのでしょう。
アロマテラピーの研究によると、フランキンセンスには森林浴と同様のリラックス効果があることがわかっています。他にも抗菌作用、鎮痛、消化促進、収れん作用などが確認されています。
これらの効果によって、心がおだやかになり、また呼吸が整いセキが鎮まります。スキンケアに使われることも多く、疲れた肌にハリを与えてくれる効果が期待できます。
フランキンセンスは、何かとストレスが溜まりやすい現代女性にはぴったりのアロマといえるかもしれません。