自然に由来する成分でつくられた化粧品を一般的に自然化粧品といいます。植物の花や葉、種子や果実、海藻などを主原料にし、肌を整える機能以外の成分、例えば防腐剤や乳化剤などの配合は意識して抑えている商品が多いようです。
この単語自体がポピュラーになったのはわりあい最近のことですが、もともと化粧品はすべて自然由来。江戸時代には花を蒸留して化粧水をつくる「蘭引」という器具があったことが知られています。
自然化粧品に対する世界的な統一規格はありませんが、ドイツやフランスなどは国内独自のガイドラインをつくって管理を行っています。
日本の場合は厚生労働省が定める薬事法で、化粧品全般についての定義や品質が決められています。ただし、ナチュラルコスメの言い回しや原料についての制約は載っていません。
最近のナチュラルコスメブームは、地球の環境悪化が深刻化するにつれて生まれた「ロハス」が引き金になっています。
ロハスはアメリカで開発されたマーケティング用語で、「健康や環境に強い関心をもつセレブの生活スタイル」のことです。日本では、生活雑誌や女性向けファッション雑誌で盛んに取り上げたおかげで、流行語が浸透するような速さでロハスという単語が一般に浸透していきました。
ロハスのマーケティング項目は次の5つです。
このうち、2の「健康的ライフスタイル」、3の「代替医療」にかかる分野として一躍注目されたのがナチュラルコスメだったのです。